老後資金を貯金するため
アプリで家計簿を付け始めたが…

 先日、家計相談に来られたGさん(43)も、お金の本で学んでいたのに家計がピンチだと、相談に来られました。

 Gさんは、39歳で会社を辞め、フリーランスに転向しました。エンジニア系のお仕事をされています。生計が立てられるようになり、しばらくたったころに昨年からの新型コロナ騒動が直撃しました。細々と仕事をしていましたが、だんだんと収入が減り、収入がほとんどないに等しいという月も出はじめて、何とかしなくてはいけないと相談に来られました。

 Gさんは独身です。実はフリーランスを始めるころ、都内マンションの2戸を相続しました。1戸には自分が入居しています。もう1戸は賃貸に出し、家賃収入9万円ほどを得ています。そこに波はありますが、フリーランスでの報酬が月に20万~30万円入ってくるという収入状況です。1人暮らしなら十分暮らせる状況になったという満足感が出てきて、収入が安定し始めてからは支出が多くなってしまっていたそうです。

 それでも40代半ばが近づいてきたこともあり、そろそろ本格的に老後資金を貯めておかねばならないと考え始めました。そこで、何かに取り組まなくてはと思い、お金に関する本を読むようになりました。

 フリーランスを始めるときに半分ほど使ってしまったのですが、現在の預貯金残高はおよそ200万円。これを何とか増やしていきたいと思ったのです。

 お金の貯め方、支出のコントロールの仕方、投資の始め方など、さまざまな分野の本を読みました。そこでまず、支出の見える化をしたほうがよいだろうと思い、本で読んだ「スマートフォンの家計簿アプリで支出を管理する」という方法を実践しました。支出が減ることを期待して、アプリでの支出記録を始めたのです。

 しかし、それでもなかなかお金が貯まるようにはなりません。そうこうしているうちに、コロナで仕事が大幅減。暮らしは貯金に頼らなくてはいけなくなり、貯金残高がだんだん少なくなっていきます。救いは家賃収入9万円が安定して入ってくることですが、万が一、賃貸に出している部屋の備品の修理が必要になったりしたら…といったことも不安になります。ご本人も支出や経費の見直しを本格的に始める必要を感じたようです。