新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、今、家計が苦しくなっているご家庭が増えています。なぜ苦しくなってしまうのか。それは、テレワークの導入や休業、解雇や雇い止めなどで、収入が減ってしまっているからです。
在宅ワークでは残業代が付かない状況だったり、そもそも仕事量が減ってしまい、出社する必要がなくなって収入が減ったりしている人もいます。飲食店などでは客が入らず、日々生活するための収入を得ることも大変な状況になっているようです。収入がなくなってしまった人は、途方に暮れているかもしれません。
また、外出自粛などが要請されている中、タクシー会社などでは社員は有給休暇を使って休みを取るしか、人と接触する時間を減らす方法がなく、休業補償も十分ではないため、やむを得ず仕事に繰り出しているケースもあるようです。
国の補償などもなかなか具体的に進まず、何がどうなるのかわからない不安いっぱいの中、今のままでよいのかと考えながらの生活は、非常につらく、大変なことでしょう。こういう時はやはり、「貯金がある」ことがどれだけ大切かを実感します。
自営業者、銀座のクラブ経営者…
貯金ゼロで直面したコロナ危機
ある自営業の方は、新型コロナウイルスの感染が広がって以降、新たな仕事の依頼が入ってこなくなったといいます。小さなお子さん2人と妻との4人暮らしで、普段から家計は赤字続きの状態。事業にかかる借金もできてしまい、今の仕事をこのまま続けていてよいか迷っているときに、新型コロナウイルスの影響を受けてしまったのです。
今は転職しようにも全国的に受注が減っているので、自分の技術を生かした職に就くことは難しいだろう、この先どうしようかと考えていた矢先に、母親が入院、手術が必要な状態になってしまいました。医療費自体は母親の貯金で何とか支払えそうですが、見舞いに通う費用など、負担が増えています。
貯金らしい貯金もなく、仕事が以前のような状態に戻るまで、どのようにしのいでいくべきか、とても悩んでいるそうです。