米アルファベットのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は、人工知能(AI)が同社の将来の核心をなすと見込み、広範にわたる事業でAI技術を活用するための巨額投資を行っている。だがここにきて、AIが最も厄介な経営問題の1つとして浮かび上がってきた。グーグルの親会社アルファベットではここ1年半の間に、AI分野の有力研究者や幹部に絡み、物議を醸す問題が相次ぎ発生している。先月には、AIの有力研究者であるティムニット・ゲブル氏がグーグルと決別した。これに先立ち、ゲブル氏はAIに対するグーグルのアプローチに批判的な研究を提出し、同社の多様性に関する取り組みについて同僚らに不満を漏らしていた。同氏の研究では、グーグルはこのような強力な技術の展開で慎重さを欠いており、スーパーコンピューターの構築による環境への影響についても十分に配慮していないと結論づけた。
グーグルのAI、厄介な経営問題に
親会社アルファベットでAI分野の有力研究者や幹部に絡む問題が相次ぎ発生
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