米消費者の多くは、潤沢な貯蓄を手に2021年を迎えた。これは今年の景気回復を大きく後押ししそうだ。  昨年12月に成立した新型コロナウイルス救済策に基づき、大半の世帯には現金600ドル(約6万2000円)が支給された。比較的余裕のある家計は、パンデミック(世界的な大流行)期間中に支出を控えることで、貯蓄を積み上げている。  ベレンベルク・エコノミクスの分析によると、米国民は2020年1-9月に1兆4000億ドルを貯蓄に回した。これは前年同期のおよそ2倍の水準だ。同社の首席エコノミスト、ホルガー・シュミーディング氏は、これは2019年の家計支出の10%近くに相当すると話す。