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緊急事態宣言中に3週間も分科会を開催しない
政府の無責任

 コロナ感染者数の推移を見ると、東京都内と全国の双方について、緊急事態宣言発出後の1月10日頃がピークだったと推測されます(図1、2参照)。

 ちなみに、これらのデータは民間の集計値で、政府の発表ではありません。政府のデータを引用していない理由は、コロナに関して一番権威ある政府の会議体である新型コロナウイルス感染症対策分科会が、緊急事態宣言が発出された1月8日を最後にもう3週間近くも開催されていないからです(1月15日に“持ち回り”で開催されただけ)。

 緊急事態宣言中という国民や企業に行動制限を課している時期だからこそ、本来ならば週に1回は分科会を開催し、感染状況の分析と国民にお願いすべき事項を頻繁に更新・公表すべきなのに、もう3週間も開催していないというのは、政府の対応として無責任極まりないと思います。おそらく国会審議への対応を優先した結果なのでしょうが、それならば週末に開催すれば済む話です。