米ドルのピーク(2020年4月)から12月までの減価率。
米ドルの値は世界60カ国・地域の各通貨との
為替レートの加重平均値(実効為替レート)

米ドルのピーク(2020年4月)から12月までの減価率。米ドルの値は世界60カ国・地域の各通貨との為替レートの加重平均値(実効為替レート)
出所:国際決済銀行(BIS)

 米ドルは昨年、新型コロナウイルス感染症の拡大で市場がリスク回避的になり、4月に実効為替レートで見て統計公表(1994年)以来の最高値を付けた。大胆な財政金融政策、ワクチン開発への期待などからリスク選好が強まり、その後年末まで9.3%減価した。コロナ感染症がいつ収束するか分からず、また、強力な金融緩和が続く中、金融不均衡の蓄積が金融システムを脅かすリスクもあって、今年もリスク回避的になり得る。ただ、市場関係者の多くはこのようなリスクよりも経済の基礎的条件により注目し、ゼロ金利政策が続く下で、米国の経常収支赤字や実質金利の低さなどから、基調としてはドル安との見方を示している。