食は「人を良くする」もの
食生活の原点は両親の教え

 もともと、食とマナーには厳しい両親の元で育ったという黒沢さん。「炭酸を飲めるのは1年に1回、運動会のときだけ」「小学生になるかどうかくらいの時に手作りの朝鮮人参がたっぷり入ったサムゲタンが出てきた」「マナーが悪いと地下室に閉じ込められた」などエピソードには事欠きません。でも、記憶に残っているのは、大家族でワイワイと楽しかった食事の風景。

「食は人を良くすると書きますよね。両親から、毎回の食事を大切にしなさい、そして素材を作っている人、食事を作ってくれる人にも感謝しなさい、と言われて育ちました」

 ご両親の教えは、黒沢さんの栄養となり、「ベッドだと寝過ぎちゃうから、どうしても寝過ごせないときは、お風呂で仮眠をとるようにしていました」というほどのハードワークが続いたときでさえ、体調を崩すようなことがなかったといいます。

「(激務が続いた当時は)365日のうち、300日くらいは外食でした。夜はお酒を飲むしたくさん食べるから、朝は旬の果物やスムージーで軽く、お昼は野菜をたくさんとろう、などは意識していました」

 そんな黒沢さんの食生活が大きく変わったのは、「離婚」と「鎌倉への移住」でした。

「43歳で離婚して一人暮らしになり、一人で生きるためには健康が一番だと思い、気をつけて食事を作るようになりましたね」

 体重はただの数字でしかない、としながらも体調の小さな変化を見逃さないために、毎日測定しているとのこと。加えて今は筋肉量を増やしたいと思っているので鏡で全身をチェックすることも怠らないといいます。