米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーは、好調な動画配信サービスというストーリーがよく受けている。だが投資家は近いうちに、この帝国の他の部分にも注意を払い始めなくてはならないだろう。11日に発表された2020年10-12月期(第1四半期)決算は、実質的に前回明らかになった最新情報の繰り返しとなった。顧客が引き続き同社のストリーミングサービスに押し寄せる一方で、来場客に依存するテーマパークや他の事業部門は振るわない。売上高は162億5000万ドルと市場予想の159億ドルをわずかに上回るにとどまった。営業利益は2900万ドルと市場予想の2倍近かったが、前年同期比では99%の減少だった。それでも決算発表後の時間外取引でディズニー株は一時、さらに2%値を上げた。投資家は急成長する動画配信サービス「ディズニープラス」しか眼中にないようだ。10-12月期末までに有料会員数は9490万人に達し、ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想の8970万人を上回った。