全米黒人地位向上協会(NAACP)は16日、ドナルド・トランプ前大統領と顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏が共謀して1月6日の連邦議事堂乱入事件を扇動したとして、首都ワシントンの連邦地裁に提訴した。被告には2人の他、極右組織「プラウド・ボーイズ」、「オース・キーパーズ」も含まれている。両組織の一部メンバーは議会乱入事件に絡み、逮捕された。訴状では、トランプ、ジュリアーニ両氏と両組織のメンバーは、議会による選挙結果の認定を阻止することで、数百万人の黒人有権者の投票を無効にしようとしたとし、これは1871年の「クー・クラックス・クラン(KKK)法」に違反すると訴えている。同法では、憲法違反で損害賠償を求める訴訟を認めている。