ブラジル中部のサバンナ地帯に新型コロナウイルスワクチンが届いて間もなく、保健担当官のアシス・シルバ・フィーリョ氏は地元の医療従事者より先に自分の妻にワクチンを接種するよう看護師らに命じた。「人生最愛の妻なんだ!」とシルバ・フィーリョ氏は言う。同氏は住民3万2000人のピレス・ド・リオで福音派の牧師としても活動している。シルバ・フィーリョ氏はフェイスブックに先月投稿した動画で、「彼女のためなら死んだっていい」と語った。ワクチン接種を目撃した人々の通報により、シルバ・フィーリョ氏は公職者として利権を要求した罪で検察に起訴された。同氏は辞任し、9000ドル(約95万円)の罰金を支払うことに合意した。