ケース(3)
「万年ダイエッター」で疲れ気味

 痩せない、というよりむしろ微増しているので、本人にはダイエットをしている意識がなく、無自覚なまま万年ダイエッターになっている方がいます。たとえば、「ビールは糖質オフ」「お菓子はいつもカロリーを見て選んでいる」「お腹がすいたときにプロテインを飲むようにした」というように、何かしらのアクションを絶えずしているのです。

 これ自体は良いことなのですが、もし「食事を楽しめていない。食べたいものを食べることができていない」という状態だったら要注意。しっかりとダイエットに取り組むためのエネルギーが心身共に不足しているかもしれません。

 また、仕事や生活へのモチベーションが落ちているときに、ダイエットのやる気だけは200%ある、なんてことはそうそうありません。疲労感が抜けなかったり、燃え尽きているように感じたら、ふたたび燃えるための燃料をちゃんと補充する必要があります。

「おいしいごはんを食べて元気になった」「好きなお菓子を食べたら午後もがんばれた」ということが日常にあってこそ、いざダイエットをしようと思ったときにも頑張れるのです。

 これを食べると元気になる!と思うものがあれば、無意識にしていたストッパーを意識的に外して、まずは1週間(不安であれば1日)、食べたいものを食べてみてください。思っていたほど体重も増えないばかりか、仕事や生活に前向きに取り組めたり、ダイエットをする気がわいてくる、というような変化が見られるのではないでしょうか。やる気がないときほど、食事は大切です。

 あまり厳しくされると不平を言いたくなりますが、自己管理よりも他者管理の方が楽なことだってあります。今のようにコミュニケーションが不足しがちなときには、ストレス対策の一貫としても、友人や同僚などと、SNSでランチ部、ダイエット部などを作って、少し他者の目を入れるのもおすすめです。

(栄養士・食事カウンセラー 笠井奈津子)