米国は19日、地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」に正式に復帰し、大半のメディアと欧州諸国はこれを歓迎した。われわれは、米国の復帰で一番喜んだのは中国だと思っている。中国政府は、これが米国のエネルギーを抑制し、今後10年間にわたる中国のただ乗りを許すことになると知っているからだ。  パリ協定は強制力のない合意だ。各国はそれぞれの温室効果ガスの排出抑制目標を提示する。オバマ政権は、2025年までに排出量を2005年の水準から26%削減することを約束した。だがトランプ政権はパリ協定から離脱。