米連邦最高裁判所は22日、納税申告書を含む財務記録のニューヨーク検察への提出阻止を狙うドナルド・トランプ前大統領の申し立てを棄却した。判決は1文で、反対意見の記載はなかった。最高裁はこれとは別に、トランプ氏が昨年の大統領選で敗北したウィスコンシン州とペンシルベニア州の投票を無効にするよう求めていた訴えも棄却した。マンハッタン地区のサイラス・バンス・ジュニア検事は、トランプ氏の一族が運営するトランプ・オーガニゼーションによる保険および銀行取引の不正について捜査しており、2019年8月にトランプ氏の会計事務所マザーズUSAに対し、財務記録の提出を求める大陪審召喚状を送付した。トランプ氏は召喚状の執行の一時停止を最高裁に求めていた。