――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  22日午前のニューヨーク市場で銅価格は1トン=9000ドルを突破して年初来14%高に達し、ほぼ10年ぶりの高値をつけた。それでも、商品(コモディティー)相場の新たな「スーパーサイクル」到来をしきりと話題にするのはまだ早い。  スーパーサイクルとは、1990年代終わりから2010年代初めまで見られたような、幅広いコモディティーの長期にわたる強気相場を指す。銅価格は2008年の急落後、急速に持ち直しつつも2011年初めまでピークを越えることはなかった。