米航空機大手ボーイングの機体で再び発生した運航停止は小型旅客機「737MAX(マックス)」問題の再来ではない。とはいえ、既に打ちのめされている米航空宇宙業界にとっては、ますます歓迎されざるイメージ失墜となる。世界の航空会社は21日、ボーイングの勧告に従い、米防衛大手レイセオンのエンジン部門プラット&ホイットニー(P&W)製のエンジンを搭載したジェット機「777」について、全ての運航を停止した。ユナイテッド航空が運航していた機体で前日、エンジンが故障しデンバー郊外に破片が落下した問題を受けた対応だ。2018年に発生した同様の問題を踏まえ、米連邦航空局(FAA)は影響のある全ての機体の点検を命じる予定だ。