ゴールドラッシュが起きたら、ツルハシを売れ。米国株のブームが起きたら、オンラインブローカーになれ。ただし、中国のブローカーに――。株取引アプリのロビンフッドのようなプラットフォームが拍車をかけたデイトレーディングの熱狂は、個人投資家の買いでゲームストップなど複数の銘柄が急騰した先月、クライマックスを迎えた。株式非公開のロビンフッドに投資するのは困難だが、やはりこの投資熱に乗じた中国のオンラインブローカーに投資家は飛びついた。ナスダック市場に上場しているネット証券の富途(フートゥー)と向上融科(アップ・フィンテック)は今年に入り4倍近く値上がりしている。いずれも中国版ロビンフッドのような企業だ。中国人がほとんどを占める投資家に対し、米国と香港に上場している株式の売買を可能にし、安い手数料を課している。