「有色人種による有色人種のため」のニュース番組を旗印に掲げる独立系の米放送局ブラック・ニュース・チャンネル(BNC)が視聴者の間で支持を広げつつある。昨年7月に就任したプリンセル・ヘア新最高経営責任者(CEO)は、ケーブルTV業界の勢力図を塗りかえるという野心的な目標を掲げており、アフリカ系米国人のレンズを通じてこれまで欠けていた視点を提供することを目指す。ヘア氏は就任以降、米ケーブルテレビ(CATV)大手コムキャストのエクスフィニティ、通信大手AT&T傘下のディレクTV、米衛星放送大手ディッシュ・ネットワークなどと相次ぎ配信契約で合意を取りまとめた。潜在的な視聴者はこれで約250万世帯から5200万世帯以上と、過去およそ7カ月で20倍に伸びた。
黒人向けニュース専門局、多様性重視で業界に風穴
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