米国のベテラン外交官ウィリアム・J・バーンズ氏(64)は、イラン、リビアの兵器計画に関する秘密交渉を指揮し、駐ヨルダンと駐ロシアの米国大使を歴任、中東諸国と米国の関係構築を監督した後、国務省で最高レベルの幹部ポストに上り詰めた。米中央情報局(CIA)長官に指名された初めてのキャリア外交官となったバーンズ氏は、スパイ機関の指揮を執るというこれまでと違った課題に直面することになる。一方で情報機関の元幹部らは、そのCIA自体が今、転換点に立たされていると指摘する。広く尊敬を集めているバーンズ氏は、24日に予定される上院情報委員会の指名承認公聴会を経て、ジョー・バイデン大統領のCIA長官として難なく承認されるとみられる。