【ワシントン】ジョー・バイデン米大統領が財務省ナンバー2に指名したアデワル(通称ウォーリー)・アディエモ氏(39)は、米国がコロナ禍に端を発した景気後退から脱却しようとする中で、経済の最大の課題は不平等だとみている。  アディエモ氏は23日の上院財政委員会の指名承認公聴会で、子ども時代に両親と共にナイジェリアから米国に移住した自身の背景がこの見方を支えていると話した。  アディエモ氏は「米国経済を成長させ、将来の競争力を確保する上で、この国の隅に追いやられた人々の実現していない潜在能力を解き放つことが非常に重要な経済的課題だ」と証言した。