米食品医薬品局(FDA)は製薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(JJ)の新型コロナウイルスワクチンについて、中度~重度疾患の予防効果が66.1%あり、「良好な安全性プロファイル」を持つとの判断を示した。FDAによると、米国や南アフリカなどで約4万4000人を対象に実施した臨床試験(治験)で、新型コロナ感染症による死者がプラセボ(偽薬)投与群では7人出た一方、JJワクチンの投与群ではゼロだった。このワクチンに重症化の防止効果があるとしたJJの発表がさらに裏づけられたようだ。複数の関係者によると、FDAは早ければ今週末にもJJのワクチンを承認する可能性がある。26日に外部の医療専門家らが会合を開き、FDAとJJの分析を評価する予定。この諮問委員会が承認を勧告すれば、FDAはその後間もなく承認の是非を決めるとみられる。