サウジアラビアの反体制派記者ジャマル・カショギ氏を拘束あるいは殺害する作戦は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が承認したとする報告書を米政府が公表した。カショギ氏は2018年に死亡した。国家情報長官室がまとめたこの報告書は、サウジアラビアにおける意思決定の権限はムハンマド皇太子が握っており、皇太子の顧問や警護担当者らが作戦実行に直接関与したとの米情報当局者の判断に基づいている。報告書は、ムハンマド皇太子は「カショギ氏を含む海外の反体制派の口を封じるために、暴力的手段の使用を支持している」 ともした。カショギ氏はトルコのイスタンブールにあるサウジ総領事館で殺害された。ムハンマド皇太子は事件への直接的な関与は否定しているが、サウジの指導者としての責任を取るとしている。
サウジ皇太子、カショギ氏殺害作戦を承認 米報告書
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