東北を応援するステッカーが貼られた新幹線
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東日本大震災の発生から10年を直前に控えた2月13日、宮城県と福島県で最大震度6強の地震が発生した。東北新幹線では電柱の損傷や架線の断線などの被害があったものの、震源に近い区間に列車がなかったことも幸いし、負傷者は出なかった。JR東日本の新幹線早期地震検知システムとはどのようなものなのか。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)

2月の福島県沖地震で
鉄道に深刻な被害

 東日本大震災の発生から10年を直前に控えた2月13日23時7分、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、宮城県蔵王町や福島県国見町、相馬市、新地町で最大震度6強の揺れを観測。消防庁災害対策本部の25日19時時点の発表によれば、住宅91棟が全半壊、4545棟が破損し、1名が死亡、187名が重軽傷を負った。

 気象庁はこの地震について、東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震の余震であると推定している。この10年で被災地の復興は進みつつあるが、巨大地震を引き起こした地殻変動はまだ終わりを迎えていないことを私たちに突き付けることとなった。