2021年2月13日、23時7分。福島県沖で、マグニチュード7.3の地震が発生。福島県と宮城県の一部地域で、震度6強の激しい揺れを観測した。
この地震でケガをした人は、重症軽症合わせて185名。また、3000を超える住宅に被害が出ており、新幹線や高速道路などの交通網にも影響が出た(内閣府「福島県沖を震源とする地震に係る被害状況等について」令和3年2月22日15時00分現在)。
気象庁によると、この地震は10年前、日本列島に深い爪痕を残した「平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」の余震で、「余震活動は、全体として徐々に低下している傾向にあるものの、1年あたりの地震の発生数は、東北地方太平洋沖地震発生前より多い状態が続いている」として、引き続き注意を促している。
東日本大震災から間もなく10年という時期に、再び、東北地方を襲った地震は風化しつつある震災の記憶を呼び起こさせ、私たちに災害への備えを問うているように思う。
そこで、3月11日が1週間後に迫った今、改めて災害時の医療体制について確認しておきたい。