最近、プロジェクターの情報をご覧になったことがあるだろうか?
実は、プロジェクターの大きな進化は、ずいぶん前から止まっている。新製品が次々と登場しているが、パソコンの画面を投影することが目的なら「いま使っている製品で十分だ」と考えている方が多いだろう。
確かに、プレゼンをする際にプロジェクターを借りると、とんでもなく巨大な旧機種を見かけることがよくある。結構有名なホテルでも、やたらに古いプロジェクターを使っていたりするものだ。
時間があったら、OA機器の販売サイトをチェックしてみると驚くだろう。いまや、2000ルーメンを超える明るいプロジェクターが7万円以下で買えるまでに進歩しているのだ。プロジェクターそのものの機能はさほど変わっていないからこそ、価格下落が著しいとも言える。
そんな状況の中で、かつてなかったプロジェクターが登場し始めている。信じられないほど「超小型のプロジェクター」が、製品化されており、すでにあまり聞いたことのないメーカーの製品が販売されている。
加賀コンポーネントから発売されるモバイルプロジェクター「KG-PL105S」。商談なら、この程度のミニサイズがむしろ重宝されるかもしれない。 |
そしていよいよ、この10月からメジャーブランドの加賀コンポーネントからも超小型モデルが発売される。
大きさは、154×117×50ミリで、実物を目にすると驚くほど小さい。文庫本を2~3冊重ねたサイズと思えばいいだろう。しかも、780グラムと非常に軽いのだ。
このような小型プロジェクターが普及すれば、今後ビジネスシーンにおける商談のあり方が大きく変わる可能性もある。今までモバイルノートの画面ではサイズが小さくて物足りなかった情報の提示が、一気に変わってくるからだ。
もちろん、従来からプロジェクターを持ち運んで商談に使うシーンも見かけてはいたが、1キロを超える重さだと簡単には持ち歩けない。パソコンと併せて3キロ近い荷物は、負担が大き過ぎる。
加賀コンポーネント側では、従来のプロジェクターとは多少違う使い方をするのに適していると考えている。MRのプレゼン用、不動産会社のデジタルサイネージ、文教市場のグループ学習などに向くとしているのだ。