ツタヤなどのレンタルビデオ店の店頭に、Blu-rayディスクの映画が増えて来た。ソフト面ではDVDを凌駕する可能性が高いBlu-rayだが、ハードとなると話は違ってくる。 |
いよいよ「Blu-ray」が普及体制へと入って来た。これまでの記録メディアは、CDからDVDへと変遷し、さらに次の世代のBlu-rayへと代を重ねて来たのだ。
ただし、Blu-rayの登場は、これまでのメディアの切り替わりとは、若干様相が異なっている。
ご存じのように、レコードはCDに、ビデオテープはDVDに駆逐された。情報の記録がアナログからデジタルへと切り替わるタイミングで、メディアが入れ替わったのである。
ところが、Blu-rayはアナログに置き換わるメディアではない。置き換わるとするなら、DVDだ。DVDの映画コンテンツは、デジタルデータとはいえ、画質はさほど高くない。だから、Blu-rayの美しさが実感できるのだ。
レンタルビデオ店の店頭にも、Blu-rayディスクの映画が増えては来た。だが、ツタヤにヒアリングすると、現在扱っている約4万タイトルのうち、Blu-rayはおよそ300タイトルに過ぎないという。
といっても、Blu-rayで出荷されたタイトルは基本的に取り扱っており、メーカーの対応が増えるほど、比例して増加するという。つまり、新しい映画については、徐々にBlu-rayも置かれていくことになるわけだ。
Blu-ray普及の鍵になるドライブの価格も、順当に値下がりしている。安価なBlu-rayレコーダーは、すでに7万円台で販売されている。また、PC用のドライブは、1万円台が当たり前になっている。
今、ノーブランドのDVDプレーヤーは1万円以下で買えるのだが、Blu-rayも遠からず、近い価格帯まで落ちるはずだ。すでに、1万円台のBlu-rayプレーヤーも登場しているのだ。
ただ、映画を観るためのコンテンツとしてBlu-rayが普及することは間違いなさそうだが、テレビの録画にBlu-rayを使うユーザーは、さほど増えないだろう。
「いちいちメディアに書き込まなくても、ハードディスクに録画すれば十分だ」と考えるユーザーが多いはずだからだ。