ソフトバンクグループ(SBG)が出資する英金融ベンチャー、グリーンシル・キャピタルが7日、破産法の保護を申請した。関係者が明らかにした。グリーンシルを巡っては先週、事業に重要な役割を果たしていた投資ファンドをクレディ・スイス・グループなどが凍結。また、グリーンシルの銀行部門を当局が管理下に置いていた。サプライチェーンファイナンスを手掛けたグリーンシルはかつて評価額が40億ドル(約4400億円)に上ったこともある。これはSBGの「ビジョン・ファンド」の投資に基づく金額だ。創業者のレックス・グリーンシル氏は、米シティグループやJPモルガン・チェースなど従来型の銀行に対抗し得るハイテクベンチャーだと自社を売り込んでいた。事業規模が大きく、定評のある顧客企業を優先する傾向のある従来型の銀行の目に留まらない企業にサプライチェーンファイナンスを提供することを目標にしていた。