ドナルド・トランプ前米大統領と共和党との関係に隙間風が吹いている。党内での求心力維持を目指すトランプ氏は、1月6日の連邦議事堂占拠事件以降、自身に反旗をひるがえす議員らへの制裁を強めており、選挙資金集めで自身の名前を使わないよう圧力をかけるなど、共和党との関係がぎくしゃくしている。  トランプ氏は8日夜、名指しは避けながらも「RINOS(名ばかりの共和党員)には資金を出すな」と宣言した。「彼らは共和党と偉大な有権者層に打撃を与えるだけだ」などと批判し、支持者らに自身の政治活動委員会(PAC)である「セーブ・アメリカ」に献金するよう促した。