長引く新型コロナウイルス禍だからといって、英国人が飲酒をしなくなったわけではない。だが、4万7200軒もある英国のパブ業界にとっては不遇な年となっている。3回にわたる国内のロックダウン(都市封鎖)や長期に及ぶ店内での飲食禁止、営業時間の制限などで打撃を受けている。  ただ、少なくとも6月21日まではロックダウンによる制限が続く見通しであるにもかかわらず、最近ではこの英国伝統の酒場が回復に向かっていることを示す兆候がある。  国際的な投資会社はそれを見逃さすはずもない。