現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する

脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師が提案する衝撃の最新刊『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介している。
現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案する。

グルテンフリー
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グルテンは腸の炎症を起こす

数年前に、テニス界のキング、ノバク・ジョコビッチ選手が実践しているグルテンフリーという食事法が話題になりました。グルテンとは小麦が発芽する際に必要なたんぱく質です。小麦のおもな成分は炭水化物ですが、たんぱく質も10~5%含まれています。このたんぱく質のおよそ8割がグルテンです。グルテンは欧米人に多いセリアック病、グルテン不耐症、グルテン過敏症、小麦アレルギーなどを引き起こします。

セリアック病は日本ではあまり知られていませんが、小麦をよく食べる欧米で増加している自己免疫疾患で、遺伝子組み換えをした小麦が原因ではないかと疑われています。グルテン不耐症はグルテンを分解する酵素が不足していたり、機能しないために消化不良やさまざまな不調が起きます。グルテン過敏症は小腸がグルテンに過敏に反応して不調を起こします。不耐症と過敏症のおもな不調として、集中力の低下、下痢や便秘、消化器全般のトラブルなどが挙げられます。小麦アレルギーは食べてすぐに症状が起きる即時型アレルギーと、食べてから数時間~数日後に症状がでる遅延型アレルギーがありますが、どちらも増加している印象です。

さて、問題はグルテン不耐症や過敏症の人がそうとは知らずに小麦を食べた場合です。グルテンに耐えられない小腸が攻撃されて腸の細胞と細胞の間にすき間ができるリーキーガット症候群となり、血液に不要なものが混じると全身で炎症が起きます。そう!炎症は脳の毒の原因です。グルテンを毒と認識する人にとって小麦粉や大麦、ライ麦などグルテンを含む食べものは即、毒となります。

本原稿は、白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です。この本では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった”毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二先生
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。

白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。
専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。