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「警察も暇だな!」と暴言を吐かれた。
激しくへこんだが3つのポイントで見事解決!

 オレも駆け出しのお巡りさんだった時代がある。ちなみに「お巡りさん」とは警察官が地域を「巡回」することから「お巡りさん」と呼ばれるようになった。そのお巡りさんは当然、交通違反の取り締まりも行う。

 軽微な違反者には難癖をつけてくる人も多い。人のよさそうな人間が暴言を吐いてくるのだから正直へこむ。

 今も忘れないが、バイクによる踏切の一時停止違反で中年男性を捕まえたときのことだ。

「こんな違反で捕まえて警察も暇だな!」
「こんな仕事するためにお巡りになったのか」
「もっと悪いやつを捕まえろ」

 ……言いたくなる気持ちはわかるが、むちゃくちゃなご意見には心が折れそうになることもある。

 しかし、自分の年齢の倍はあるであろう方にこう言ったのだ。

「私にも家族がいますが、あなたにも家族がいると思います。事故であなたの家族を悲しませたくないのです。だから私は今日もここにいます。気を付けて運転してくださいね」

 すると、その男性違反者は渋々と帰って行った。

 生きていると、理不尽な指示やクレームを受けることがある。そんなときには我慢することも大事かもしれないが、度を越えていたら、「丁寧に」「相手を思って」「感情的にならずに」言い返してほしい。意外にわかってくれるものだ。我慢することなんてないのだ。