米テキサス州サンアントニオのバー、ヒルズ・アンド・デールズ・アイス・ハウスでビールを楽しむにはマスクをつける必要はないが、500メートルちょっと離れたマクドナルドでコーヒーを飲むなら今まで通りマスクが必要だ。南に20分ほど下ったところにある婦人服ブティックのスカウト・アンド・モリーズはマスクの着用を推奨してはいるが、義務付けてはいない。ただ近くのピラニア・イザカヤでランチにおすしを食べるなら、席に着くまではマスクを着用しなければならない。米国の複数の州で新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための規制が緩和されつつある。テキサス州もその一つで、現地の複合商業施設や小規模事業の対応から、米国の大企業と消費者が今後、経済活動再開のプロセスで直面するであろう事態が見えてきた。今後数カ月は対応にばらつきが出て、大手企業が政治的に難しい立場に立たされたり、小規模事業の経営者が素人疫学者として、規制なしで安全にショッピングや食事が楽しめる時期を見極めたりしなければならなくなるかもしれない。
米でマスク義務解除の動き 鍵握る大手企業の対応
テキサス州の現状からすると、全米でも対応にばらつきが出そうだ
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