ドイツ、フランス、イタリアの各国政府は15日、英製薬大手アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスワクチンの使用を一時停止すると明らかにした。ワクチンを接種した人に血栓が生じる事例が報告されたことから、欧州では予防的措置として同社ワクチンの使用を停止する国が相次いでいる。デンマークは先週、血栓症の報告を受けてアストラゼネカのワクチンを2週間停止すると発表。ノルウェー、アイルランド、オランダも続いて停止を発表した。英国と欧州の保健当局、およびアストラゼネカと開発パートナーのオックスフォード大学は、深刻な血栓症とワクチンの関連性を示す証拠は見つかっていないとしている。アストラゼネカは、欧州連合(EU)と英国でワクチンを接種した約1700万人について、血栓症の発症数は一般の場合よりも少ないと指摘している。
英アストラゼネカのコロナワクチン、独仏伊も使用中断
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