企業に女性幹部の登用を求める声が規制当局や投資家から高まる中、ドイツの大手上場企業の一部は、取締役会における「女性枠」の導入を迫られている。現在ドイツ議会で議論されている規則の草案では、一部の企業に対し、取締役会メンバーの少なくとも1人を女性とするよう求める。ドイツ連邦家庭・高齢者・女性・青少年省(BMFSFJ)によると、新たな規則が適用されるのは大企業のうち約70社で、そのうち30社では取締役会に女性がいなかった。同省の報道官は年内の施行が見込まれると電子メールで述べたが、具体的な日程は明らかにしなかった。新たな規制の対象となるのはドイツ国内の従業員数が2000人を超える上場企業。取締役会の定員が3人を超える企業では、少なくとも1人は女性とする必要がある。