米連邦取引委員会(FTC)は16日、製薬業界の競争に悪影響を与えるような合併合意について、審査プロセスを見直すと明らかにした。FTCのレベッカ・スローター委員長代行(民主党)が掲げるイニシアチブは、バイデン政権下で製薬業界が厳しい状況に置かれることを意味する。また民主党は、民主・共和両党がいくつかの企業に関して懸念を示しているIT(情報技術)業界だけでなく、経済界全体で反トラストの取り締まりを強化していくことも示している。スローター氏は「製薬会社による反競争的な合併に対し、積極的なアプローチをとって対処していく考えだ」と発言。さらに「ここ数年は製薬会社の合併が数多く行われていることもあり、薬価が急上昇し、業界内での反競争的な行為に対する懸念も続く中、われわれも対応のあり方を再考しなければならない」と続けた。