米連邦準備制度理事会(FRB)は17日までの2日間にわたり開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、緩和的な金融政策の継続を決め、新型コロナウイルス禍からの回復が一段と進むまで緩和策を維持する方針を表明した。一方で、成長見通しが改善しているとの見方を示した。FRBは会合後に公表した政策声明で「回復ペースが鈍化した後、経済活動と雇用の指標はこのところ上向いている。ただ、コロナ流行による打撃が最も大きかった部門には引き続き弱さが見られる」と指摘した。FRBが公表した政策見通しによると、FOMCメンバー18人の大半は、政策金利が2023年いっぱいはゼロ付近にとどまると予想。ただ、22年または23年の利上げ開始を予想したメンバーは7人で、20年12月の5人から増えた。