写真:テスラの最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏Photo:Pool/gettyimages

 やり手のビジネスパーソンの中には最高経営責任者(CEO)の座を目指している人もいる。中には「王座」を狙う人さえいる。

 米電気自動車(EV)大手テスラの共同創設者で最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は15日、米企業でこれまでみられなかった新たな肩書の役職に就いた。「テクノキング・オブ・テスラ」だ。

 これはテスラが肩書変更に関して米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになったが、おざなりに書かれた2文以外にほとんど説明はされていない。マスク氏の他に、ザック・カークホーン最高財務責任者(CFO)も「マスター・オブ・コイン」という新たな肩書を担う。これは、米HBOテレビのファンタジードラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に登場するキャラクターの一人と同じ肩書だ。

 カークホーン氏の肩書は、テスラの暗号資産(仮想通貨)に関する野心も暗示しているのかもしれない。同社は2月、ビットコイン15億ドル(約1640億円)相当を購入したほか、自動車の支払いにビットコインを受け入れる計画を明らかにした。