【ロンドン】世界の航空大手は、新型コロナウイルスワクチンの接種が国境を越える「空の旅」再開のカギを握ると見込んでいる。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とライアンエア・ホールディングスの欧州航空大手2社は、搭乗客が予約時にパスポート(旅券)番号やビザ(査証)情報とともに、ワクチン接種やコロナ検査結果の詳細を提示できるように準備を進めている。世界ではワクチン接種者による訪問を歓迎する国・地域が出始めており、両社はこうした措置が、いずれは搭乗客が目的地で接種履歴を示す一助になるとみている。
米国では、感染者の減少とワクチン接種の加速により、国内便の利用は持ち直している。だが、渡航禁止や隔離規定、検査義務づけなどの規制が足かせとなり、国際便の利用はまだ回復には程遠い。