経営者に“威厳”は
必要なのか?
小宮コンサルタンツ代表
経営者の中には、社長という肩書を得ただけで天下を取ったような気分になり、ブランド品を身にまとって高級車を乗り回し、社員に顎で指示を出す――それが社長の威厳の示し方であるという勘違いをしている人もいます。
そのような経営者に部下が面従腹背でいるうちはまだましで、いずれ会社に計り知れない損失を与えることになるかもしれません。
経営コンサルタントの大先輩である一倉定先生は「会社には良い会社、悪い会社はない。あるのは、良い社長、悪い社長だけだ」とおっしゃっています。肩書だけで勝負して、威厳を示すことにきゅうきゅうとしている経営者が、良い社長であるわけがありません。