シティグループが昨年、約9億ドル(約981億円)を誤って送金した一件は、この資金を巡る訴訟を引き起こしただけではなく、管理部門の別の問題も予期せず浮き彫りにすることになった。業務ソフトウエアは往々にして使い勝手が非常に悪いという問題だ。  シティの誤送金は、オラクルの子会社が提供している「FLEXCUBE(フレックスキューブ)」という金融ソフトを使用し、800万ドル近い利息の支払いをしようとした際に発生した。シティはこれが人為的ミスによるものだと主張している。オラクルの広報担当者は、金融機関はフレックスキューブを使用して日常的に何兆ドルもの取引を安全に行っていると述べている。