【アンカレジ(米アラスカ州)】バイデン米政権下で初となる米中高官協議が18日に始まった。アントニー・ブリンケン国務長官は冒頭、政府として問題視している中国の行動を列挙。サイバー攻撃や香港での取り締まり、台湾への威嚇などを挙げ、「世界の安定を維持している、法に基づく秩序を脅かす」ものだと述べた。  中国外交トップの楊潔チ(よう・けつち)共産党政治局員はこれに対し、米国は自国の人種差別問題に対処すべきで、自己流の民主主義を世界各国に広めるのをやめるべきだとやり返した。「米国も西側諸国も国際世論の代弁者ではない」とした。