【シンガポール】中国政府は米テスラの電気自動車(EV)が国家安全保障に関わる情報漏えいのもとになる恐れがあるとして、軍や機密情報を扱う産業に属する国有企業、主要な政府機関の関係者の利用を制限している。複数の関係者が明らかにした。  中国当局者によると、政府がテスラ車をセキュリティーの観点で調査したところ、EVのセンサーで周囲の視覚映像を録画することができることが判明した。また、中国政府はテスラがEVの利用時間、使途、位置などの情報や、運転手の個人情報、車載システムと同期した携帯電話の連絡先情報を入手することができるとして、それらデータが米国に流出することを警戒している。