米プロフットボールNFLが18日公表したメディアとの契約で、木曜夜の「サーズデーナイトフットボール」の放映権と、需要の高いテレビコマーシャル(CM)枠が2023年までにフォックスからアマゾン・ドット・コムの手に移ることが明らかになった。アマゾンがNFLの試合を有料会員サービス「プライム・ビデオ」で放映するために支払う料金は年平均で10億ドル(約1090億円)前後と、ストリーミングテレビに関する契約として同社史上最大だ。グーグル、フェイスブックに次いでデジタル広告で3位のアマゾンにとって、NFLの放映権は今後のテレビCM事業で有利な位置取りを確保するのに役に立ちそうだ。アマゾンはNFLの試合放映権の獲得により、視聴者にアマゾンの独自コンテンツを試す機会を提供できるとしている。だが新型コロナウイルスの流行を受けてストリーミングテレビの成長に弾みがつく中、アマゾンはCM枠の拡充にも励んできた。ストリーミングテレビ広告は700億ドル(約7兆6300億円)規模の従来型テレビCM市場に取って代わることが確実視されている。