バイデン政権発足後初の対面形式の米中高官協議が19日、終了した。両者は初日の会合冒頭から互いを激しく非難し、対立の深刻さが浮き彫りとなった。2日間の協議では、中国による香港弾圧や新疆ウイグル自治区のイスラム教徒に対する抑圧問題のほか、近隣地域への威圧的な振る舞いなどさまざまな問題を議論。気候変動など世界的な課題についても話し合われた。協議後、アントニー・ブリンケン米国務長官は記者団に対し、両国政府は香港やサイバー攻撃などでは「根本的に対立している」が、イランや北朝鮮、アフガニスタン、気候変動については利害が重なる部分もあると述べた。ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は「ワシントンに戻って現状を検討する」と述べた。