――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト *** 40年という歳月を費やしたものの、米連邦準備制度理事会(FRB)はついにインフレに対する懸念から脱却した。この方針転換が持つ意味について、市場の対応はまだ始まったばかりだ。 このFRBの方針転換の大枠は、少し前から形を成し始めており、FRBはインフレ抑制という使命から、常に完全雇用の目標を強調する方向へと動いてきた。その間に、物価上昇の指標は平均値目標へと変わり、FRBはインフレ率が過去に目標値を下回った分を埋め合わせるため、2%の目標値を上回ることも容認する姿勢を示した。
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