創業から40年以上にわたり、自然由来の素材にこだわった食品、化粧品を手がけ、顧客の支持と信頼を集めている企業がある。静岡県浜松市のコウハクだ。(取材・文/大沢玲子)

「フリーの営業マンとして大手メーカーで働く傍ら食品や日用品の卸売りをしていた創業者が自然食品や自然派化粧品に目覚めたのは、毎日、口にする食べ物や、肌に付ける化粧品に含まれる添加物が気になるというお客さまからの声でした」

 そう明かすのは、2代目として2020年2月より同社代表取締役を務める刑部亮氏だ。

 そこで無添加の国産蜂蜜などの取り扱いをスタートしたところ高評価を得る。さらに顧客に喜ばれるものをと考えるうちに、専門家からの声なども参考に着目したのが発酵食品だ。

代表取締役・刑部亮氏

 長く日本の食卓を支えてきた伝統食でもあるが、醬油や味噌、漬物などの発酵食品は、保存のために塩分が多く含まれていることが多い。

「塩分の取り過ぎを気にする方でも取り入れやすい発酵食品を摸索する中で目を付けたのが、塩分を含まない納豆でした」(刑部氏)

 納豆のカロリーや臭いが気になる人が納豆の栄養素だけを摂取できる製品を目指し、自社ブランドの立ち上げを決意。メーカーと協働し、12年7月、北海道産大豆を原料にしたカプセルタイプのサプリメント「おなかなっとく」が完成する。 

納豆菌を熱や酸に強い
芽胞に変換する技術を活用

 刑部氏によると、その特徴は大きく三つある。