【ワシントン】ジョー・バイデン大統領は米国の軍事、外交、情報当局に関し上院の承認が必要な数百人の指名を終えておらず、安全保障機関のポストが今秋までに全て埋まる可能性は低い。  国防総省や国務省、国土安全保障省、主要情報機関のトップはバイデン氏の当選後に速やかに選出されたものの、各省庁の上級補佐官など日常業務の多くを担う人員の大半が未指名で、上院の承認にも程遠い状況だ。  非営利団体(NPO)のパートナーシップ・フォー・パブリック・サービスによると、国務省、国防総省、国家情報長官室では300余りの役職のうち、バイデン政権が指名したのは16人。