中国・華為技術(ファーウェイ)が米国の制裁措置で急激に失速する中、スマートフォン市場には新たな商機が生まれている。その空白を埋めているのが、別の中国ハイテク大手だ。小米(シャオミ)は中国の新たなスマホ王の座に返り咲いた。ファーウェイが顧客を失う中で、インドからフランスまで、世界ではシャオミのスマホが飛ぶように売れている。昨年終盤の時点で、シャオミは世界スマホ販売で、米アップルと韓国サムスン電子に次ぐ第3位だった。シャオミは24日、複数の地域でスマホ販売が急増したことを明らかにした。西欧のスマホ出荷台数は57%、中国本土は52%のいずれも急増。通期売上高はおよそ2割伸びた。「開拓余地はまだまだある」。シャオミの王翔社長は記者団にこう語った。