三つどもえの「レーザー戦争」は終わった。これからは戦場の被害を評価するときだ。レーザー部品メーカーの米コヒレントは25日午前、米同業ツー・シックス(II-VI)からの最新の買収提案を受け入れると発表した。現金と株式交換によるこの提案の買収価格は、前日終値を基にすると1株当たり約281ドルとなり、コヒレントが当初1月に米ルメンタム・ホールディングスと合意した買収金額を24%上回る。ルメンタムは今週初め、ツー・シックスよりも1株につき現金が10ドル高い修正案を提示していたが、コヒレントはこれを拒否した。今回は3社がコヒレントの獲得を巡り争うという異例の買収合戦となったが、コヒレントは、ツー・シックスの株価がこの買収合戦で受けた深刻なダメージから回復するのに大きく賭けることになる。ルメンタム、ツー・シックス、米MKSインスツルメンツの3社はコヒレントに対し、計10回の買収提案を行った。