外国の批判勢力との政治的紛争で自国の商取引の影響力を振りかざして圧力をかける。その技に関して中国の習近平国家主席は名人の域に達した。習氏の直近の標的はスウェーデンのTシャツと米国のスポーツシューズなどだが、その影響は中国の消費者にも波及する。link icon=none linkend=https://jp.wsj.com/articles/h-m-battered-with-criticism-in-china-over-xinjiang-forced-labor-stance-11616623150 type=EXTERNALファストファッション大手のHM/linkと、スポーツ用品大手のナイキは今週、中国のソーシャルメディアで批判を浴び、打撃を受けた。HMの商品はネット小売り大手数社のサイトから姿を消し、同ブランドを宣伝していた有名人からも見捨てられた。他の有名人たちもナイキとの関係を断った。両社に対する批判が中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」などネット上に殺到していた。こうした動きは、中国共産主義青年団がソーシャルメディアへの投稿で両社に対する怒りを表明したことを受けたものだ。