日本からロシアへの鉄道入国はなぜ断られる?

 近年、北朝鮮のシーラカンス状態の鉄道に興味を持つ日本の鉄道ファンが増えている。30時間もかかるが、北朝鮮の国内列車へ乗車したいという問い合わせが旅行会社へ入るようだ。旅行会社が都度、北朝鮮側へ確認するも、人数や日程を理由に断られて実現していない。

北朝鮮と中国の鉄道線路の軌間は標準軌。ロシアは広軌と異なる軌間を採用している

 2018年、ロシア以外の代理店手配でのロシアへの鉄道出国が解禁されたので、国内列車乗車も禁止ではないようだが、日本人は毎回断られる。

 その理由は、同行する2人のガイドの身体的負担が大きいからだという。寝台車なしのローカル線は、普通席のみで食堂車もない。ちなみに乗客がガイドの分も含めて3~4食分を用意する必要がある。また、日本海側を走る道路も古い悪路なため、北朝鮮当局は、鉄道や自動車での移動ではなく、数少ない空路国内線での移動(平壌-清津・週2便)を勧めてくる。

 鉄道も自動車も、同行する北朝鮮人ガイドお墨付きの長時間移動はしたくない悪路ということだ。

 ガイドは悲鳴を上げそうだが、いっそのこと世界中の鉄道ファンをターゲットに寝台車でも導入すれば、鉄道マニアは30時間でも喜んで乗りたがるのではないだろうか。

 国内列車、国内線空路の情報は、いずれもコロナ前の状況のため、コロナ後にどうなるのかは現時点ではまったくの不透明だ。

(筑前サンミゲル/5時から作家塾®)